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フレデリック・ヴォカン

北フランス出身のフレデリック・ヴォカンにとって故郷の伝統菓子はとても特別なものでした。80年代に入り、既存の伝統的なレシピを見直し、究極に軽やかなメルベイユを実現。1997年には、リールにある店舗名を「Aux Merveilleux de Fred」に改名。新しいメルベイユ、クラミックとフラマン風ワッフルと共に瞬く間に話題となりました。

フレッドは、新しい技術と伝統を見事に融合させた商品をフランス独特のエレガンスさを取りいれた店舗で販売するコンセプトを打ち出したのです。

職人の技

パティシエのフレデリック・ヴォカンは、独自のノウハウで自身のこだわりである軽やかさと味わい深さの両方兼ね備えたレシピの数々を生み出しました。それぞれの菓子は熟練職人の技と高い技術により、万人に喜ばれる味わいを実現したのです。職人の技をお客様にもご覧いただけるよう、全店舗に置いて製造工程がお客様から見えるように構築しています。 質の良い商品をお客様の前で一つ一つ手作りでお作りすることーそれが私たちのミンションです。 質の高い商品を作るため原材料にもこだわっています。

メルベイユとアンコロワヤーブル

可愛らしいメレンゲのお菓子は、フランス革命前の総裁政治(ディレクトワール)時代に強い影響を受けています。 当時、若者たちが政府に反発する意思を独特の服装(※男性は三つ編みに大きなメガネ、女性はお尻や胸が透けて見えるドレス)で表現をしていました。それが社会現象となり、そういう身なりをした男性たちを「アンクロワヤブル」、女性たちを「メルベイユーズ」と呼んでいたのです。 アンクロワヤブルやメルベイユーズたちは、サロンに集い政治や経済の話をしていましたが、徐々に互いの格好を見せ合いながらお茶やお菓子を嗜むことに目的が変わっていきました。 オー・メルベイユ・ドゥ・フレッドの店舗は、この時代からヒントを得て、ガラス面や金箔などをふんだんに使った、洗練されたバロック調の装飾を施しています。 フレデリック・ヴォカンは、自身が作るお菓子を通じて、当時のフランス人の優雅な生き方、つまりゆっくりした時間を大切にすることや良いものや美しいものを楽しむことの素晴らしさを継承しているのです。

世界に向かって

お菓子に魅了されたフレデリック・ヴォカンは、その独自のレシピをたくさんの人と分かち合いたいと考えました そしてオー・メルベイユ・ドゥ・フレッドは、2003年から店舗展開を開始します。まずはパリ市内に次々と新店舗を開店、2009年以降はフランス全土に拡大し、国境を超えて世界中の大都市への出店を実現しました。

どの国の店舗でも取り扱う商品は同じです。トロント店、ロンドン店、リール本店など、どの国の店舗で召し上がって頂いてもメルベイユの魅惑的な美味しさやクォリティは変わりません。